注文住宅を設計事務所で建築する場合

注文住宅を依頼するのはハウスメーカーや地元の工務店というのが一般的ですが、個性あふれる住宅を建築したいのであれば設計事務所を利用するというのも一つの方法です。そもそも注文住宅は自分の希望どおりの家をつくるのが目的です。しかしハウスメーカーは仕様がはじめから決まっていたり、工務店の場合でも得意な工法が限定されていたりするなど、全て思い通りにするというのはなかなか難しいものです。設計事務所に依頼すれば、設計段階でさまざまな希望を盛り込むことができ、それを実現することのできる工務店などに依頼して施工してもらえるため、本当の意味での注文住宅を建築することが可能になります。

また設計事務所に注文住宅を依頼した場合は、設計だけでなく監理もしてもらえるというメリットがあります。建築のプロである建築家が施工業者とは一線を画してチェックしてくれますので、欠陥住宅や手抜き工事の心配がありません。もちろん家の保証についても心配は無用で、法律により施工業者に10年間の瑕疵保証や資力確保措置が義務付けられていますので、いざという時にも安心です。デメリットとしてはコストが高いことが挙げられるほか、ハウスメーカーや工務店などのように金融機関と上手く連携していることが少ないので、融資の申し込みや実行のタイミングについて金融機関と本人が直接段取りをつけたりしなければいけないことなどがあります。

設計事務所で家を建てるというのがまだまだメジャーではない状況を考えると、この点については致し方ないでしょう。